いつも通りに送迎のクルマに乗り込んだら…
デリヘル嬢は「仕事」が終わると、ホテルの近くに待機している送迎の車に乗るのですが、その時の道の混み具合で待っている場所が変わったりします。
その日も私は、しっかりお客さんを楽しませてから満足げにホテルを出て、「多分このあたりのはず」と思いながら出たら、いつもの見慣れた白いワンボックスが止まっていました。
私は慣れた手つきで「お待たせ〜」と声をかけながらスライドドアを開け、後ろのシートに乗り込みます。
いつもならドライバーさんが「お疲れー」とねぎらってくれるのですが、その日はなぜか無愛想なままで、うっすらと見える運転席のドライバーさんが、心なしか硬直しています。
「??」と不思議に思いながらもガチャリとドアを閉め、車が発車するのを待ちました。
しかしドライバーさんは、いっこうに発車させる気配を見せません。
結構な時間がたってから、やっと私は違和感を感じ、ルームミラー越しに姿勢を変えてドライバーさんを確認すると…
そこには見慣れないおじさんの姿が!
もちろん送ってくれたドライバーさんとはまったく違う人。
もしドライバーさんが変わっていたのなら、必ずお店からそう言われているはずです。
そしてやっと私は気がつきました。
たまたま同じ車種の車が停まっていて、私は間違えて知らないその車に乗ってしまったのです!
慌ててドアを開けて通りに逃げながら「間違いました、ごめんなさーい」と叫ぶのが精一杯でした。
それからは、しっかりお迎えの車のナンバーをチェックしてから、乗り込むように心がけています。
もったいないオバケで大失敗
そもそも私は節約家というか、物が捨てられない性格で、毛玉ができたり、穴が開きかけてきたりしても、もったいなくて捨てられないのです。
とはいえ、風俗嬢として仕事をする時には、みすぼらしくない下着を着けていくように心がけています。
しかし、その日は寝坊して(出勤は夕方なので起きたのもかなり遅い時間でしたが)、慌ててそのまま待機所に向かってしまいました。
お客さんがついたのを確認して派遣先のホテルに着き、「さあ仕事するぞ!」とお客さんの前で服を脱いだ時にも、まだ自分の下着について気がついていませんでした。
しかし、下着姿になった私をじっと見るお客さんの視線が、いつもと少し違うなと感じた時、やっと私は自分が身につけている下着が寝る時用で、いちばんボロボロになったものだったことに気がつきました。
穴が開きかけて毛玉のついた下着は、しっかりとお客さんに見られてしまいました。
私は恥ずかしくて、寝坊して慌てたことを言い訳にお客さんに伝えましたが、その反応は意外なものでした。
なんでも、リアルな生活感のある下着の方が萌えるということで、その結果、いつもよりも激しいプレイになったような気がしました。
結果オーライでしたが、それからは家を出る前に、下着チェックを欠かさないようにしています。