自分を雑に扱うと人からも丁寧に扱われないという法則
日本人は特に努力家で協調性が高く、個人主義である海外の人たちに比べて「自分よりも人からどう思われるか？」ということに重きを置いている方が多いと思います。
そんな国民性もあり、自然と常に自分に鞭を打っている状態に陥っているかもしれません。
「こんな自分じゃダメだ、現状維持なんて怠けている！」ということで、いつでも自分は何かしら努力をすべきだと思い込んでいます。
もちろん、すべての分野において全力を出している訳ではないと思いますが、何かしらの面で自分にダメ出ししているのではないでしょうか？
そういうストイックさも結果につながることは、確かにあります。
けれど、「ストイックに努力する」ということと「自分を雑に扱う」ということが、ごっちゃになってしまっていることに気づけないことが多いです。
何かに向けて頑張って努力をするのは良いですが、それと「日々自分に適当に接すること」と同じにしてはいけません。
その理由は、「自分のことを雑に扱うと人からも大切に扱われないという流れ」を避けるためです。
「自分を大切にすると人から大切にされるって？どういう仕組み？」と疑わしく感じる気持ちはわかります。
けれど、これならまだ納得がいきませんか？
「他人は自分を映す鏡だ」という言葉です。
これは、相手の態度はすべて自分の行いが原因かも？と思えということかと思いますが、それは何となくわかりますよね。
自分が心を開かなくては、お客様も心を開いてくれないという経験をしたことがある風俗嬢さんは、かなり多いのではないでしょうか？
自分に目を向けることで、気持ちに余裕が持てるようになります。
そして、自分がどうすれば喜ぶのか？心地よいのか？ということを、瞬時に考えることができるようになれば、相手にも同じことができるようになります。
自然と意識を相手に向けられるようになり、お客様が言って欲しいこと、やって欲しいことがわかり、余裕のある心があるからこそ、それを素直に差し出してあげることができるようになります。
自分を大切に扱うことができるようになると、単にタイマーが鳴るまでのタスクをこなすという接客から、パワーアップすることができるのです。
自分に心地よさを与えてあげる
「自分を甘えさせてどうする！もっと頑張らなきゃ！」と考える癖をやめて、自分に心地よさを与えてあげるようにしてみましょう。
自分に対しておもてなしをすることに、どうしても罪悪感を覚えてしまう場合は「自分の体は借り物だ」と思ってみて、おもてなしやケアをするようにしてみてください。
私自身を例に挙げますと、おしゃれで洗練された部屋で、かわいい部屋着を着て楽しく過ごすということでした。
しかし、風俗嬢現役時代からやりたいビジネスがあり、「インテリアなんかにお金を使う訳にはいかない…少しでも貯金しないと」という焦りから、家はとにかく質素で寝られればそれで良い、という感じで過ごしていました。
しかしそれでは、風俗嬢という仕事をする上で、どんどん心が追い込まれて、すさんでいくことに気づきました。
経済的に厳しい時でも、できることはあります。
例えば、アロマキャンドルを炊いて癒しの雰囲気を作ってみる。
有名ブランドのアロマキャンドルを見ると、「高い…こんなのにお金使ってらんないよ…」と絶望しましたが、試しに100円ショップのアロマキャンドルを買ってみることにしました。
家の照明を落として、キャンドルに火を灯したら…あまり100円でも気になりません。
こういう「小さな心地よいこと」を積み重ねていきます。
これは単なる一例で、「自分が喜びそうなこと＝抑え込んでいた願望」を、時間を取って考え抽出してみて、実現できそうなことをやってみます。
無理だと諦めることを考える前に、とりあえずやってみることが大切です。
推しが家に遊びに来るとしたら、どんなおもてなしをするか？と考えてみるのも有効です。
整理整頓をする、美味しくておしゃれなご飯を作る、キャンドルやお香を炊く、落ち着くBGMを流す、食後のフルーツやカフェ風ドリンクを用意する、アクセサリーを身に付ける、お花を買ってみる…等々、色々思いつくはずです。
それを自分に対してやってあげる。
そういうことからスタートしてみてくださいね。
どんな自分にもとりあえずOKを出す
風俗嬢という仕事は、他の仕事に比べて、よりダイレクトに「自分自身の価値」を思い知らされるという厳しい面があります。
もちろん、昼職の営業でも成績が悪かったら「どうして自分は仕事ができないんだろう…」とつらい気持ちになるのですが、風俗の場合は「仕事ができない」というよりも、「自分に魅力がない」という結論を出してしまうことが多いのです。
お客様を呼べない、指名を返せないとなると「自分はブスだからダメなんだ」「スタイルが悪いから指名が取れないんだ」「なんで？顔はあの子よりマシなはずなのに、私に魅力がないってこと？魅力って何よ？」と、自分の欠点をトコトンまで掘り下げようとしてしまいますし、調子が良い同僚を見ると本当に落ち込んでしまうものです。
もちろん、今の自分に足りないものを分析してみたり、仕事において改善点がないか、反省するという努力は大切です。
しかし、そればかりを追求していても、事態が好転するという訳ではないのが事実です。
人間良い時もあれば悪い時もあり、特に改善しなくても良い流れに乗れるようになることだって多々あります。
反省し自分を追い込むだけが解決策ではない、ということです。
焦る気持ちはわかりますが、一旦落ち着いて自分のことを、認めてあげるということも大切です。
色々な汚い感情や、ネガティブな思いしか浮かばないこともあると思いますが、それも含めて一旦認めます。
「ああ、自分は今こんなに嫌なことを考えているんだね。」と、その感情を否定するでもなく肯定するでもなく、ただ「そうなんだ」と眺めてあげるのです。
「自分を大切にする」と聞くと具体的にはどうすれば良いのかわからない方も多いと思います。
まずは「自分は今こんな感情なんだ」と端から見ているような感じで観察する。
そして否定も肯定もしない、という時間を作ってみてください。
特に、つらい時期には。
まとめ
ご自愛セルフケアを実践したからといって、すぐに売れて成績が上がるという訳ではないかもしれません。
しかし、お客様との距離が近く心をすり減らす可能性が高い風俗嬢というお仕事を続け、軌道に乗せるためには、それなりの工夫が必要です。
実際おもてなしをするのが大変だと思っても、少し意識を変えるだけで自分を労ってあげることはできるはずです。
少しずつでも、自分を大切にするアクションを増やしていってみてくださいね。
